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映画美しい星を鑑賞したのでネタバレ無しでレビューを書いてみた

   

5月26日から公開された映画美しい星。映画「桐島部活やめるってよ」や「紙の月」の吉田大八監督の作品です。三島由紀夫原作の異色のSF映画となっています。

 

『金閣寺』や『英霊の声』など、三島由紀夫の作品は、その多彩な日本語表現で、読む人を物語の中に引きこむ力を持ち、当時から海外でも評価されていた戦後日本の代表的な作家の一人と言えます。

 

純文学が主だった彼の作品の中で、宇宙人やUFOなどを題材とした異色の作品が、こちらの美しい星であると言えます。

 

今回は、こちらの映画美しい星を鑑賞したので、ネタバレ無しでレビューを書いてみました。

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映画美しい星を鑑賞したのでネタバレ無しでレビューを書いてみた

 

美しい星は、とある家族が宇宙人として覚醒するお話です。

当たらない天気予報士としてお茶の間で知られている大杉重一郎(リリー・フランキー)は、ある日、UFOとの遭遇により、自分が「火星人」であると突如として覚醒します。

 

そしてそれとほとんど同時に、息子であるフリーターの一雄(亀梨和也)が水星人に、娘の大学生、暁子は金星人(橋本愛)に覚醒します。

 

そんななかで、母親の伊余子(中島朋子)だけは、覚醒せず、暇と退屈をもてあまして「水」ビジネスにはまっていく主婦として登場します。

 

そんな四人家族をめぐって、自分が「宇宙人」であると主張する黒木克己と名乗る政治家の秘書も登場し、「地球温暖化」をめぐって、人間の滅亡と存続に関する議論が展開されていくという異色の物語です。

 

それぞれ宇宙人として覚醒し、それぞれに「使命」を自覚する登場人物と、それが周囲とかい離していく異常さと狂気。それらがコメディ調の独特の笑いをもたらしながら、全く先の見えない物語がどんどん進んでいく映画でした。

 

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私は原作を知らなかったので、何もかもが新鮮で、物語の展開を全く予想することができず、彼らが本当に「宇宙人」なのか、それとも単なる誇大妄想なのか、それすらも最後のシーンまでわからないほどでした。

 

そんな不可思議な物語は、まさに監督の手腕のなせる技と言えるでしょう。アクション映画でもないのに、全く目が離せない内容となっていました。

 

さらに、この映画はそんなSF的な要素だけでなく、家族四人の絆について描かれた映画でもありました。

 

うっかり最後の方は涙が出てしまうほどでした。それもひとえに、家族四人を演じるキャストの方の迫真の演技のなせる技だと思います。

 

個人的には、リリー・フランキー演じる父と、橋本愛演じる娘のやりとりには、胸がつまるような思いを抱きました。

 

物語の展開といい、キャストの好演といい、期待していた以上の良さでしたので、オススメの映画といえます。

 

三島作品にあるような、拡張高さや、崇高な議論も映画の中では展開されているのですが、それもまた考えさせられるようなものでした。それにもかかわらず、全く難しさは感じさせることなく、むしろ笑いが起こるような場面が多いというコメディ調も強い作品です。

 

最初、くすりと笑えるコメディ調を楽しんでいたら、いつしかそのコメディ的な部分が狂気的にも見えてくる瞬間。この展開には、ぞくりとするほどでした。

 

ぜひ、まだ見ていない方は映画館で鑑賞してみてはいかがでしょうか。きっと、その不可思議な物語に飲みこまれていくはずですよ。

 

 

また、映画の内容が気になる方は次のリンクからネタバレありの感想が読めますので、ぜひご覧ください。

映画美しい星を鑑賞したのでネタバレありの感想を書いてみた

参考になれば幸いです。

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